JLPT N1_ĐỀ 10

Cấp độ: N1 Thời gian: 170 phút Tổng điểm: 161

言語知識(文字・漢字・文法)- 読解

問題1: 問題1 ___の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい

1.

新しい販売ルートを開拓した

2.

私たちは、町の復興に全力で取り組んでいます

3.

書類の確認を怠ったために、問題が生じた

4.

日本人の了承を得て、写真を掲載した

5.

日あの人はいつもあれこれ指図をする

6.

友人と東京の名所を巡り、旅を満喫した

問題2: 問題2( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい

1.

小型カメラの国内市場では、弊社が20パーセントの ( )を占めています

2.

転勤の意向を上司からそれとなく( )されたが、返答に迷っている

3.

新しい上司は、元警察官という( )の持ち主だ

4.

布のバッグは水が染み込みやすいが、このバッグは水を( ) 素材で作られているので、雨の日も安心だ

5.

今回の活動の趣旨は、この団体の設立目的から大きく( )している

6.

インターネットを使えば、様々な情報を( )簡単に入手できる

7.

河原の石は形も大きさも( )で、同じものが一つもないように見えた

問題3: _の言葉に意味が最も近いものを、 1・2・3・4から一つ選びなさい

1.

松本氏は自身のブログで抱負を述べていた

2.

あのころは、暮らしにゆとりがあった

3.

. 出荷台数は若干伸びている

4.

その議員は議会での発言を撤回した

5.

あの二人はいつも張り合っている

6.

中村氏の<u.かたくなな態度は変わらなかった

問題4: 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい

1.

重複

2.

拠点

3.

真っ先

4.

緊密

5.

遂げる

6.

うなだれる

問題5: 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい

1.

X陶芸美術館が25日、Y市に開館する。同美術館ではこれ ( )、23日に関係者を招いて記念式典を行った

2.

水泳の水川陽選手。父親が有名な水泳選手である( )、彼は周囲からの大きなプレッシャーに苦しんできたが、それを乗り越え、見事オリンピック出場を決めた

3.

"姉:「あれ?出かけるの?」 妹:「うん、ちょっと新宿(しんじゅく)まで。」 姉:「あ、新宿に( )、帰りにみるく屋のチーズケーキ、買ってきてくれない?」 妹:「うん、いいよ。」 "

4.

. 5年前に植えた校庭の桜が、今年初めて花を( )

5.

"(社内メールで) 営業部各位 第三回プレゼン勉強会を開催します。参加希望者は1月15日までに、人事課村田までお知らせ( ) "

6.

悩んでいるときは、信頼できる誰かに話を聞いてもらうといい。話すことで自分の考えも整理でき、解決には至らな い( )、気持ちが楽になるだろう

7.

"(テレビ番組で) 司会:「きちんと手を( )、指の間などに意外に汚れが残っていることも多いのです。そこで今日は正しい手の洗 い方をご紹介します。」 "

8.

今日は朝から胃の調子が悪い。 夜中にラーメンなんか ( )

9.

近年、世界的な人口増加により、ものへの想いはなし( )

10.

昨日午後2時ごろ、X市の一部地域で、約400世帯が停電した。ABC電力は、工事中のクレーン車が電線に接触 したのが原因 ( )

問題6: 次の文の_★_に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい

1.

「乗りかかった船」ということわざは、乗った船が岸を離れれば途中で降りることができない ___ _★_ ___ ___ことのたとえである

2.

年をとって人生を振り返った時に ___ _★_ ___ ___したくない

3.

NPO法人「音楽の夢」では、音楽を通じたさまざまな教育プロジェクトを展開していくことに ___ ___ _★_ ___ 活動をしています

4.

今は、一学年5クラスもある北森川(きたもりかわ)小学校だが、___ ___ _★_ ___危機感があった

5.

県立高校の校長が、同校に在学する知人の娘の成績証明書を偽造したことが明らかになり、教育関係者からは ___ ___ ___ _★_と怒りの声が上がった

問題7: 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、(41)から(45)の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい

"以下は、小説『望月青果店』(小手鞠るい著)についての書評である。

思春期の頃ころ、母親の存在を疎うとましく(注1)思った。初めて恋をした頃ころだった。恋するという感情が 嬉うれしいような恐ろしいような気がしていて、何かのせいにしたかったのだと思う。自分の中には母親と同じ血が流れていて、だから恋なんかするんだ、全てお母さんのせいなのだと変な理屈で恋心を納得させようとしていた。

本書の主人公・鈴子(すずこ)【41】 母親は天敵のような存在で、母からいつも逃げたいと思っていた。そして 結婚に猛反対した母を捨てるような気持ちで誠一郎と一緒になったのだ。

50代になった鈴子は、盲目の夫・誠一郎(せいいっつり)と目人の茶々(つやつやっとアメリカでペンションを経営しながら穏や かな日々を過ごしている。 【42】 、小さな青果店を営む岡おか山やまの実家から母親の体調が悪いことを知らされ、5年ぶりの里帰り(注2)を計画するのだが、大雪による停電が続き里帰りは危ぶまれる。

停電の中で様々な過 去の記憶が甦(よみがえ)る。母との確執、初恋の人・隆史(たかし)と交わした約束...。過去の記憶を過ぎたことと忘れてしまえればどんなに楽かと【43】。

記憶は塗り変えることが出来ないから厄介で、いつまでも胸を締め 付ける。思春期の頃(ころ)に母親に投げかけた酷ひどい言葉がふとした時に生々しく心の中に甦(よみがえ)って居たたまれないような気持ちになる(注3)ことがある。【44】、記憶は塗り変えられないけれど、新しい記憶を 育むことは出来る。

停電の中で鈴子(すずこ)は、結婚前に再会した隆史(たかし)が時間を超えて果たしてくれた 約束を思い出す。それは、母から誠一郎(せいいちろう)へと旅立つ鈴すず子この背中を強引に押してくれた。誰にも言えない秘密の思い出だった。

記憶は人の心を締め付けることも温めることも出来る。誠一郎(せいいちろう)との暮らしの中で育まれてゆく静かで豊かな幸福な時間は、鈴すず子この母への思いを少しずつ和らげてくれる。物語 の最後で交わされる母娘の電話の会話はとっても可愛(かわい)くて微笑(ほほえ)ましかった。本を閉じた後、【45】 車を実家に走らせた。

(注1) (うと)ましい:いやな感じがして避けたい

(注2)里帰り:実家に帰ること

(注3)居たたまれないような気持ちになる : ここでは、落ち着いた気持ちでいられなくなる【41】

1.

(41)

2.

(42)

3.

(43)

4.

(44)

5.

(45)

問題8: 次の 1 から 4 の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよい ものを、1、2、3、4 から一つ選びなさい。

1.

教師= 話す人、生徒= 聞く人という構造が知らず知らずのうちに教室空間にできあがり、そして固定化してしまうのは恐ろしいことではないかと思う。教師が先取りしてしまうことで、生徒が自分自身で考え、解決しようとする芽をつみとってしまう場合がある。 いつも話し続けるのがコミュニケーションでない。教師側が沈黙し、 「待つ」という行為も時には大切であろう。

もう少し話したい、と思うところで一歩ひいてみる(注)ことで、相手が言おうとすることを引き出すことができるのである。

(徳井厚子『日本語教師の「衣」再考一多文化共生への課題』による)

(注)一歩ひいてみる:ここでは、話すのをやめてみる

筆者の考えに合うのはどれか。

2.

以下は、ある市役所のホームページに掲載されたお知らせである。

2016年11月1日

スポーツ課

市民運動場の予約について

市民運動場の予約は、これまで管理事務所窓口で受け付けておりましたが、2017年2月1日よりインターネット上の予約システムでも行うことができるようになります。予約システムの利用は平日、土日祝日を問わず24時間可能で、予約は、窓口での予約と同様に、使用日の一か月前から受け付けます。

予約システムの利用に際しては、事前に利用者登録が必要となりますので、身分を証明できるものを持って管理事務所窓口にお越しください。

市民運動場管理事務所〒〇02 —3833南松市中央町3 —2 中央公園内

(受付時間:月曜日〜金曜日9:00~17:00)

市民運動場の予約について、このお知らせは何を知らせているか。

3.

異文化間での対話を議論するときに、必ずといってよいくらい出てくるのが、価値観の理解と共有である。他者と対話を通して、人間関係を樹立していくには、自己の価値観を保存したままで、他者の価値観を理解するという方略だけでは十分ではない。相互的な働きかけを通じて、何か新たな価値を共有することが要求されるのである。すなわち、自らの価値観を相対化し、新たな価値を対話という共同作業を通して創り上げ、それを共有していく態度が必要なのだ。(ARCLE編集委員会•田中茂範•アレン玉井光江•根岸雅史•吉田研作編著『幼児から成人まで一貫した英語教育のための枠組みーECF-English Curriculum Framework』による)

筆者によると、異文化間で対話を通して人間関係を築く上で最も大切なことは何か。

4.

以下は、劇を作ることを仕事にしている人が書いた文章である。

僕は「変な人」です。そうでなければ、こんな仕事はしてません。そして僕は「普通の人」です。だからこそこの仕事が成立しています。

「特別なもの」を生み出そうとするとき、それがどんなふうに特別なのかを「普通」という視点から見極める必要があります。 「特別」と 「普通」、定規を何度も持ち替えるのです。そのために自分の中の普通さを死守するのです。

(小林賢太郎『僕がコントや演劇のために考えていること』による)

問題9: 次の 1 から 3 の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよい ものを、1、2、3、4 から一つ選びなさい。

1.

人に従順な飼い犬は、もともとオオカミの仲間を飼い馴らしたものである。 (中略)ところが、「人間がオオカミを飼い馴らした」という話には謎が多い。犬が人間と暮らすようになったのは、15000年ほど前の旧石器時代のことであると推測されている。当時の人類にとって、肉食獣は恐るべき敵であった。そんな恐ろしい肉食獣を飼い馴らすという発想を当時の人類が持ち得たのだろうか。しかも犬を飼うということは、犬にエサをやらなければならない。わずかな食糧で暮らしていた人類に、犬を飼うほどの余裕があったのだろうか。また当時の人類は犬がいなくても、狩りをすることができた。犬を必要とする理由はなかったのである。

最近の研究では、人間が犬を必要としたのではなく、犬の方から人間を求めて寄り添ってきたと考えられている。犬の祖先となったとされる弱いオオカミたちは、群れの中での順位が低く、食べ物も十分ではない。

そこで、人間に近づき、食べ残しをあさるようになったのではないかと考えられているのである。 弱いオオカミだけでは、狩りをすることができないが、人間の手助けをすることはできる。そして、やがて人間と犬とが共に狩りをするようになったと推察されている。こう考えると、当時、自然界の中で強い存在となりつつあった人間に寄り添うことは、犬にとって得なことが多かった。つまり、人間が犬を利用したのではなく、犬が人間を利用したかもしれないのである。

謎が多いとあるが、謎に合うのはどれか。

2.

筆者によると、どのようなオオカミが犬の祖先だと考えられるか。

3.

の祖先が人間と暮らすようになったきっかけについて、筆者はどのように考えているか。

4.

子どもはこれから自分は大人になっていくのだから、自分はどうなるのだろうとそれは一生懸命に大人を観察している。その大人に魅力を感じれば、あんなふうになりたいと思うかもしれない。ほんのちょっとチャーミングなところを認めて、ああ失敗しても、どじ(注1) ばかりでもいいんだと思えることもあるかもしれない。あるいは、僕はあんな大人にはならないだろうけれど、あんなふうにするのもすてきだなと感じることもあるに違いない。とにかく子どもは、①そんなふうに常に大人を見ているのである

(中略)

子どもはやがて大人になる。その大人に魅力がなかったら、それは自分に明日がないと言われているのと同じことだ。大人になってもつまらなそうだ。楽しいことがなさそうだと感じたら、君の未来はこの程度のものだとつきつけられているのと変わらない。②これほど子どもにとって不幸なことはない。

大人はいつも子どもに見つめられている、子どもが自分を観察しているということを自覚していなければいけないと思う。わが身をつくろって、いいかっこするのではない。正直に失敗するのなら、子どもより上手に失敗してみせよう、傷つくなら子どもより上手に傷ついてみせよう。人生の先輩としてというより、現役の子どもに対してベテランの子どもとして、ベテランらしいところを見せてやろうじやないか。

そういう気概の(注2)大人がたくさんいれば、子どもたちはきっと大人の世界に魅力を見いだすに違いない。それが幸福な子どもの将来につながるのだと思う。

(大林宣彦『父の失恋娘の結婚ーべそっかきの幸福そうな顔』による)

(注1) どじ:うっかりした失敗

(注2) 気概の:ここでは、強い気持ちを持った

①そんなふうにとあるが、子どもはどんなふうに大人を見ているのか。

5.

②これほど子どもにとって不幸なことはないとあるが、何が不幸なのか。

6.

筆者が大人に対して伝えたいことは何か

7.

科学記者を始めた20年ほど前、記者の訪問を歓迎しない科学者は、けっして珍しくなかった。 「新聞記者との付き合いには何のメリットもなく、時間の無駄。記者と親しい科学者は、同僚からうさんくさい目で見られる。真理の探究に没頭する科学者が、記者なんていう世俗を相手にしては沽券(注1) にかかわる」というわけだ。それが今は、まったく違う。科学者も、研究に税金を使うからには自分の仕事を積極的に世間に説明するのが当然だとみなされ、大学や研究所はメディア戦略を練るまでになった。変われば変わるものだ。

(中略)

科学者側の広報が巧みになればなるほど、科学ジャーナリズム科学者集団のたんなる宣伝係で仕事をした気になってしまう恐れがある。

「サイエンス」や英国の「ネイチャー」に載る科学者の論文を、どの新聞も毎週のように記事にして紹介している。その多くが、これらの論文誌の巧みな広報資料や研究者の記者発表をもとにしているのだが、これなどまさに、何を社会に伝えるかは自分で決めるというジャーナリズムの要(注2)を、科学者集団側になかば預けてしまっているのではないか。

自分でネタ探しをするよりも、このほうがたしかに効率的なのだ。

米国の科学ジャーナリズムの教科書には、科学者たちはマスメディアを自分たちの広報機関のようにとら

えるものだと書いてある。科学ジャーナリズムは、広報戦略に長けてきた(注3) 科学者たちとどう付き合っていくべきか。

その哲学と戦略を、こちら側も改めて肝に銘じて(注4)おかなければならない時代になった。

(YOMIURI ONLINE2010年3月7 日取得による)

(注1) 沽券にかかわる:体面を損ねる (注2) 要:最も大切な部分

(注3) 長けてきた:上手になってきた

(注4) 肝に銘じて:忘れないように心にしっかりととどめて

変われば変わるものだとあるが、科学者はどのように変わったのか。

8.

科学者との関係で、今のジャーナリズムにはどのような問題があるか。

9.

この文章で筆者が最も言いたいことは何か

問題10: 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、 1・2・3・4 から一つ選びなさい。

暮らしの中で身近な木といえば、街路樹と公園の樹木、そして住宅の庭の木あたりでしょうか。いずれも毎日目にはしているものの。あらためて意識することは少ないと思います。でも、例えばこれがすべて枯れてしまったとしたらどうでしょう。なんとも寂しく、無味乾燥な、あるいは何か病気を連想させるようなイメージのまちになってしまうのではないでしょうか。また、昨今は、維持管理の面などから街路樹を植えないまちなどもあるようですが、一見近代的、未来都市的なイメージもしますが、うるおいややすらぎのないまちのようにも見えます。このようにまちの樹木は、実はとても大きな役割を持っています。

では、この木々たちは、ただ植えるだけ、存在するだけでいいのでしょうか。そうではありません。そこに意味や意義がなければならないのです。わかりやすく言うと、街路樹の樹種を何にするかというようなことです。その土地の植生(注1)を踏まえ、その上に歴史性や未来性を重ね合わせる。季節の移ろいの中で、人々がその木をどのように眺めながら暮らしていくのか。そんな積み重ねの上にはじめて「ここにはこの木を植えよう」ということになる。①それがその木がその場所に存在する意義です。

住宅の庭木も同じです。単に自分の好みばかりでなく、その木が住宅街の小路をどのように演出するのか、まわりとの調和はどうなのか。そんなことを考えていくのがまちづくりの中の「木」です。昨今のガーデニングブームで、確かに個々の家の庭は立派になりました。花や木の種類もずいぶん増えて、ひと昔前には無かったような色や形も見られます。

そして、ガーデニングをする人達の情報交流も盛んとなり、新たなコミュニティも生まれているようです。しかし、いま一つ自分の土地から外に広がっていない感じがします。道路や公園は地域にとっての共有の庭であり、個々の部分と共有の部分が美しくなってこそはじめて全体が美しくなるのです。美しく楽しい庭を作っている人々には、②もっと欲張って美しく楽しいまちを作ってほしいと思います。</p

「愛でる」という言葉があります。これは主に植物に対して使われます。満開の桜や初夏の新緑、真夏の木陰や秋の紅

葉••、私たちは折々に(注2)木々を眺め、そこに日々の暮らしを重ね合わせたり、育ちゆく木々に子供達の明るい未来を願ったりしているのではないでしょうか。そしてそんな思いをこめて水やりや手入れをする。

これが「愛でる」ということだと思うのです。その愛でる心と愛でられる木々があってはじめてよいまちとなるのです。

(加藤美浩『まちづくりのススメ』による)

(注1) その土地の植生:その土地にどのような植物が生えているか (注2) 折々に:ここでは、機会があるごとに "

1.

筆者によると、まちの樹木の大きな役割とは何か。

2.

①それとはどういうことか。

3.

"②もっと欲張ってとあるが、筆者の気持ちと合うものはどれか。 "

4.

筆者の考えに合うのはどれか

問題11: 次の A とBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

"A

雑談はいろいろな意見を交換し合うことによって、ヒントを得ようというスケールの大きな場である。そこにいる誰もが自由に発言する権利を持っている。仮に自分とは反対意見であっても、まずは聞くという姿勢を保つこと、心理学のカウンセリングと同じである。

そして相手の発言に対して、自分の意見を軽い気持ちで述べる、それが雑談である。

どんなに間違っている、バカバカしいと思われる意見であっても、いったんそれを受け入れること。 「なぜあの人はこのような発言をするのか」と考えていくと、自分がそれまで見落としていたことがあることに気がつくこともある。

「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、雑談では「いかに発言するか」よりも「いかに聞くか」が大切になる。

(多湖輝『人の心をつかむ「雑談カ」情報が集まる「雑談カ」』による)

B

雑談は無駄だという人がいるが、本当にそうだろうか。辞書を調べると「無駄話」という意味もあるが、「さまざまなことを気楽に話し合うこと」という意味もある。気楽な気持ちのとき、人は本音を話すものだ。バカらしいと思う話もあるかもしれないが、雑談の中から相手の人間性が見えてくる。

そうはいっても、気楽に話せる雰囲気を作るのは簡単なことではない。まずは、自分から話のきっかけになりそうな小さなエピソードを話そう。相手が話に乗って(注)きたと思ったら、そこで自分の本音を話してみよう。そうすれば、相手もやがて心を開いて話し始めるだろう。そうなれば、雑談も意味のある時間となる。

(注)話に乗る:ここでは、話に興味を持つ

1.

雑談の良い点について、AとBはどのように述べているか。

2.

雑談をするときの姿勢について、AとBはどのように述べているか。

問題12: 問題 12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

建築の設計をやっていると様々な職人に出会う。大小を問わずどの現場でも一人や二人、主役を張れる(注1)人がいる。そうした人に出会うのが、現場に通う楽しみのひとつだ。長い時間、図面にばかり接していると、現実を離れて思考が一人歩きすることがよくある。そんな時、彼らからもらう情報がかけがえのない(注2)ものであることが分かる。

我々が作り出す図面は、線で描かれた抽象的な記号に過ぎない。彼らは物に触っている。経験則によって裏付けられた、物に近い、深くて確かな情報を持っている。

図面は人間の頭の中だけで作り出されたものだ。それを現実の建物に移し替えるには、本や鉄やコンクリートといった、物から手によって直接に得られる情報が不可欠だ。頭で生み出されたものは、思いこみや錯誤によって間違うことが多いからだ。

今はコンピューターと情報通信の時代だ。それにともなって、手を動かす機会がどんどん少なくなってきている。建築の設計でもCAD(コンピューター利用設計)化の勢いはすさまじい。しかし、その図面は、設計の全体を把握しにくい。きれい過ぎて、何であれ、すべてうまくいっているように見えてしまう。手を経ずに、頭の中だけで作業が完結してしまっているからだろう。

トレーシングペーパー(注3) に鉛筆で苦労をして描かれた旧来(注4 ) の図面は、そこに描く人の感情が入っている。うまくいっていないところは消しゴムで消し、描き直して修正していく。技術的に問題のあるところ、デザイン的にうまくいっていないところほど、線はにじみ、トレーシングペーパーは人の手の脂で汚れてくる。何回も描き直した個所は、しまいには擦り切れて穴が開いてしまうこともある。

描いた当人の自信がなければ、鉛筆の線にもその迷いを見て取ることもできる。慣れてくると、図面上の線から、描いた人の経験的なレベルや人柄さえ分かるようになる。手書きの図面には、すてがたい様々な種類の情報が塗り込められている。均質な図面の向こう側に人の姿が見えにくい分、CADでは大きなリスクを見落とす可能性もある。

手から遠いコンピューターの出現によって、リスクの所在をかぎ取ることが、旧来の経験側では難しくなってきている。これは設計に限ったことではないだろう。今や情報通信とコンピューターはあらゆる分野に浸透し、社会全体を変えつつある。頭から生み出されたものが暴走している。リスクの所在が、より巨大で、見えにくくなった。

どこかでそれを、生身の身体を持つ人間の側に引き戻す必要がある。手から得られる情報は、効率は悪いが、現実の世界をまさぐって(注5 )得られるものだ。その人の身体だけにとどまる固有に情報といってもよい。忘れられつっある手の行き場を考えるべきだろう。

(内藤廣『建築のはじまりに向かって』による)

(注 1) 主役を張る:ここでは、主要な役割を果たす

(注 2 ) かけがえのない:他に代わりがないほど貴重な

(注 3 ) トレーシングペーパー:ここでは、設計図を描くための紙

(注4 ) 旧来の:昔からの

(注 5 ) まさぐる:手探りをする

1.

そうした人に出会うのが、現場に通う楽しみのひとつだとあるが、なぜか。

2.

筆で描かれた図面について、筆者はどのように述べているか。

3.

筆者は、コンピューターが社会にどのような影響を与えたと述べているか。

4.

この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
0247.101.9868
Học thử miễn phí