Truyện cười tiếng Nhật số 80 – ĐỈNH ĐẦU MỌC HOA (頭頂生花) 頭頂生花とうちょうせいか 桜さくらの花はなが散ちった後あと、青あおい実みがなり、それが赤あかく色いろづき、ついには濃こい紫色むらさきいろに変かわって、甘あまずっぱい小ちいさな粒つぶが鈴すずなりになっているのをご覧らんになったことがあるでしょう。 もっとも、果物くだものやさんで売うっているのは大粒おおつぶでピンク色いろですが、どちらでもよろしい。ある男おとこが桜さくらんぼを食たべたとき、うっかりして種たねをはき出ださずにのみ込こんでしいまいました。しばらくして忘わすれたころになって、頭あたまのてっペんがむずがゆいので思(おも)わず手てをやってみると驚おどろいたことに何なにやら葉はっぱのこときものが風かぜにそよいでいるではありませんか。なに大たいしたこともあるまいと思おもっている間あいだにぐんぐん伸のびて、今いまやまぎれもなく桜さくらの木きになっていました。春はるになって花はなが咲さくと、どっと花見客はなみきゃくが押おしかけ、酒さけに酔よって歌うたをうたったり、枝えだを散ちらすので夜よるもおちおち眠ねむれない有様ありさま。この木きを根ねこそぎ掘ほり起おこしたあとに水みずがたまり、ふなや鯉こいが住すみつくと、今度こんどは釣つり人びとがわんさと押おしかける。世よをはかなんだこの、自分じぶんの頭あたまの池いけに我われと我わが身みを投とうじたというのです。 単語たんご: Từ vựng 生花いけばな cắm hoa, mọc